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又、連続20回、大会に出場した道場には記念品を添え表彰した。
公開演武においては、福岡の佐伯太郎、岡山の石原忠美両範士八段が見事な日本剣道形を披露した。
基本錬成は小笠原三郎九段の指揮により八段以上の高段者約60名が講師として、少年剣士を指導した。
試合錬成は、小島主九段を審判長に迎え16会場において開始したが相変らず九州勢の活躍が目についた。このように開会式から試合錬成にいたるまで、これまでにない豪華な内容で盛り上りをみせ歴史的大会の幕をとした。
▽第二十一回錬成大会は、七月三十一日に開会式と小学生団体試合を、翌八月一日に中学生団体試合並びに中学生、小学生個人試合を実施した。
今回は、小、中学生合せてチーム数が昨年より八十四チーム増加し又ハワイより特別に少年剣士が参加するなど大いに盛り上がり会場はあふれんばかりであった。成績の結果はやはり九州勢の活躍がめだち他地区の今後の奮起を期待したい。
▽第二十二回練成大会は、八月六日、七日の二日間に亘り開催、小学生団体の部四八三チーム、中学生団体の部四一六チームが参加した。今回は中学生の部に外国混成チーム(カナダ、アメリカ、西ドイツ、フランス)と、小学生の部に香港東信館道場が特別参加して、国際色豊かな大会となった。
この日本一を決定する大会に今後も外国少年剣士が多数参加し、剣道を通じての友情がめばえれば幸いである。
大会は気迫のこもった高度な技術を発揮、特に中学生の部では団体、個人井関東、栃木の活躍に目を見張るものがあった。
▽第二十三回錬成大会は、力の安定している九州勢をおさえて、小学生団体の部は、岡山県昇龍館一福道場、中学生の部は栃木県練兵館が日本一の座に輝き、少年剣道の各地区の力の平均化を思わせる結果であった。又、外国混成チーム・香港チームも特別参加して大会に多いに花を添えた。
▽第二十四回錬成大会は、会長に松永光元文部大臣を迎え盛大に開催した。
結果は、小学生の部、福岡如本館が最優秀賞、中学生の部は栃木練兵館が三年連続日本一の大偉業を成し遂げて、小・中学の部共に常連の強豪の活躍が目立った。
特筆すべきは、外国から特別参加した香港、ハワイチームが三回戦進出という快挙をやってのけ、関係者の喜びもひとしおであった。
▽第二十五回錬成大会は、二十五周年記念大会として盛大に開催。開会式では、文部大臣から剣道道場の普及発展に貢献した道場主、45名に感謝状が送られた。
試合錬成は、今回の優勝チーム、個人優勝者を台湾にほうびとして派遣することになり、これまで以上の激しい試合が展開された。結果は、小学生の部では鹿児島の香月、中学生の部では栃木の練兵館が更に記録をのばし四年連続日本一に輝き、見事、台湾遠征のキップをかく得した。
▽第二十六回錬成大会は、井上裕文部大臣を迎え七月二十九日、三十日の二日間に亘り開催。小学生団体の部四八七チーム、中学生団体の部四一〇チームが参加、流石に各地区で予選を勝ち抜いてきた選手達だけあって、気力、技術、体力、スピードと、どれをとってもその差はなく、熱戦につぐ熱戦を展開した。結果は小学生の部は、昨年と同じく九州勢の宮崎延岡修道館が最優秀賞に輝き、中学生の部では、栃木県練兵館が決勝戦で愛知県鶴城道場と接戦の末破り五年連続日本一の大偉業を成し遂げた。今後この大会で恐らく破られることのない大記録と思われる。
▽第二十七回錬成大会は、鳩山邦夫文部大臣、桜内義雄衆議員議長他、他数の来賓を迎え七月二十七日、二十八日の二日間に亘り、盛大に開催した。今回も、栃木県練兵館の中学生団体の部、六連覇に、話題が集中した。そして、またしても決勝戦に進出、福島県揚土剣友会の対戦となったが、二対一の激戦の末、揚土県友会が、練兵館を破り、やっと練兵館の連覇に歯止めをかけた。

 

 

 

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